今日は、衝動に備える方法について、書いてみたい。これから書くことは私が今まで記事にしてきたことの焼き直しであるが、少し違った視点と順序から書かせていただく。
私がSAGSのテキストを執筆してから、既に4年という歳月が流れている。その間に気付いたことがあったし、社会も大きく変わった。
今、改めて書くことで、読んでくださる方々に役立つことも有るように感じる。
断パチ・スロ3原則とは
我々団体の中のスローガンの一つに、「断パチ・スロ3原則」というものがある。これは極めて単純で、3つのうちいずれかが備わっているだけで、ギャンブルしない法則といえるものである。
ここで大切なことは、これら3原則のうちどれか一つが備わっているだけでギャンブルできないということである。例えば、遊戯するお金がなければ原則としてギャンブルすることはできない。
PATやテレボートのような競馬・競艇などに紐付いたオンライン投票システムは存在するが、そもそもそういったシステムを解約できないようでは克服どころの話ではないだろう。
法則1と2は パチンコ・スロット依存に特化したもの
ここで問題となるのは主にパチンコとスロットであって、たまたまポケットの中に入っている現金が原因でスリップ・再発するといった事例が後を絶たない。
持て余す時間についても同じ事がいえる。ギャンブルするためには、それなにの「暇」が必要である。暇な時間を意識して埋めることで、ギャンブルできない環境を生み出すことができるのだ。
公営ギャンブルなどはパチンコとは違って、遊技場に居座り続けなくても遊戯は可能である。だが、そういった類のギャンブルは、オンライン投票システムを解約し余分な現金を手持ちしないことで、パチンコよりも簡単に対策が可能である。
誘惑の回避は全てのギャンブルに通じる
「誘惑の芽を摘む」とは主に、「ギャンブルしたくなるきっかけから遠ざかる」ことである。以前にも書いたが、パチ屋からのメールが届いたりパチンコ誌が部屋に積まれてあったり、youtubeを開くとおすすめ動画にパチンコ関係の画像がワンサカでは、遅かれ早かれ断ギャンブルは頓挫してしまう。
ギャンブルは先払い原則だからお金がなければ遊戯はできないし、時間が無くても遊ぶことはできない。遊びたいというムラムラが来にくい環境ならば、そして誘惑が来ない状況ならば、ギャンブルしたいという欲望も抑え込めるだろう。誘惑の遮断は、全てのギャンブルに対して有効な手段である。
まとめれば次の通りである。
- お金がない=遊戯できない
- 時間が無い=遊戯できない
- 誘惑がない=遊戯する気が起きない
これらのうちどれか一つでも機能していれば、ギャンブルに行くという行は避けることができるのである。これが断パチ・スロ3原則の効用なのだ。(続く)