クラスター感染の意味
最近ちょくちょく聞く言葉に「クラスター感染」というものがある。この言葉の意味は、簡単にいえば「集団感染」というものだ。
インフルエンザなどでは、このクラスター感染を防止する為に、しばしば学校や学級といった単位で空間の閉鎖が行われてきた。今回、新型コロナウイルスでこのクラスター感染が起き始めたという。これはどういった意味を持つのか?
それはこのウイルスの封じ込め対策が失敗し、インフルエンザなどの疾患と同じように蔓延し始めるということに他ならない。つまり今回の新型コロナウイルスが、インフルエンザ並みの「馴染みの季節病」として定着してしまうということである。
今になって政府が学校の休止を求めたりイベントの中止を呼びかけたりしているのは、実はこのクラスター感染を防止するためだと言っても良い。
若者によるホールでの媒介の怖さ
今回の新型コロナウイルスに関しては若年層や子供達の感染が少なく、また重篤化もあまり報告されていない。しかしながらそういった年齢層の人たちが本当にキャリアでないという確証は得られていない。
あくまで発病の判断と指針は「37.5度の発熱が4日間以上続く 肺炎症状が出る」といったことであり、自覚症状が無い人はたとえその人がキャリアであったとしても、「自分は大丈夫!」とばかり人混みに行ったり濃厚接触が起き易い場所に足を運んだりといったことになる。
だからこそ、政府はそういった人が集まりやすい環境や催しなどを閉鎖しようと努めているのだ。だがそんなことはどこ吹く風、全く無関心な業界も存在する。それがパチンコ店である。
このチラシは、今朝の新聞に入っていたものである。今回の騒動が本格化してからも、私はパチンコ店のチラシを何度見てきた。
勿論、パチンコ店だって営利企業だしいつまでも営業できないというのも困るかも知れない。休店にするかどうかというのは、各々の店舗で決めるべき事であろう。
ただこの時期にパチンコ店に行くことはお勧めできない。特に全く症状の自覚が無い人たちがホールに行くことで、まさに感染者の特定が不可能なクラスターが数多く起きる可能性が高くなる。
パチンコ店に出入りする人の身元を割ることがどれほど難しいかは、きっとあなただって容易に想像できることだろう。先日から何度かお伝えしているが、少なくとも今は行かずに大人しくしているべき時である。
あなたがホールから持ち帰ったウイルスが原因で、肉親が亡くなったり感染したりという事態は避けねばならないのである。(奥井 隆)