依存症ギャンブラーのあなたへ
ここまで家族側の立場について書いてきた。シリーズを終了させる前に、2回だけ依存症ギャンブラーに対して書いて締めくくりたい。これから書くのは、ギャンブルに依存した本人であるあなたに対してである。
まず最初にあなたへ告げねばならないのは、「自立無くして、ギャンブル依存症問題の解決はあり得ない」ということである。この言葉は、特に世話を焼きたがる家族やパートナーと生活している方へ捧げたい。
問題のある家族は、なぜ依存者にかかわり自らの身を捧げようとまでするのだろうか? これを純粋な愛と受け取るかどうかは、意見が分かれるかもしれない。だが、私は愛と別個のものだと感じる。それは愛ではなく、おそらく嗜好なのだ。
不幸のシッポ
私の考えだが、強力な否認者だからといって、人の好き嫌いが著しく偏っているように思えない。尊敬する人は尊敬し、愛情を注ぐときはちゃんと愛情を注ぐことができるというのが、これまでに接した人たちに対する感想だ。だがそういった人でも、特定の人物に対してだけ態度も言動も変わってしまうのである。
そういった家族のパートナーを見てみると、共通する特徴があるようだ。
・たよりない
・自立していない
・いいかげん
・甘え上手
・口がうまい
・依存者
・AC
・マザコン
・わがまま
・うそつき
・すぐにキレる
・無職
・万引きなど犯罪癖がある
・金銭にルーズ
・多重債務者
こうして特徴を並べてみると、日常的に問題をかかえた人物像が浮かび上がる。まさに、依存症ギャンブラーそのものである。そしてもう一つ言うならば、そういった人物はパートナーよりも社会的な地位や学歴が低い場合が多いように感じる。
そういった人物にしか興味を示さないのであれば、不幸のシッポばかり捕まえてしまうのは当然であろう。あなたは、不幸のシッポになっていないだろうか?
自分がお荷物になっていないかどうか考えてみることも、時には必要である。(続く)