呟きが大きな顔をしている
と感じているのは、私だけだろうか? 米国大統領や大手アパレル会社社長、自治体の長など、多くの著名人がTwitterといういわゆる“呟きツール„を使っていることは有名だ。
著名人の呟きが国境に壁を作ったり株価の上下にさえ大きくかかわっていたりするというから、これはもう気まぐれなひと言という域ではない。彼らが自らの呟きの影響力を意識しつつ、自らの権力を誇示しているのは周知の事実だろう。
つまり呟きとは、自らの影響力を試し確認するため発する物でもある。しかも都合が悪ければツイートを削除することもできるし、知らぬふりを通すこともできる。考えてみれば、これほど身勝手な手段もないだろう。何しろ、殆ど責任が付いてまわらないし、メッセージとして短いが故に明確な証拠ともならない。究極の、無責任ばら撒きツールともいえる。
一時、Twitterは「アホ発見器」といわれ、いずれ衰退するだろうと噂されていた。だが予想に反してしぶとい。
それどころか近年になって、ジワリと利用者が増える傾向だという。呟きを通して意見や主張を発信するだけのツールではなく、近年では株価などの情報を呟くBotまで登場し、その利用者は多い。今の時代、なぜこのようなツールが根強く生き残るのだろうか? (続く)