おはようございます、タカビーです。今日は少し、想い出話をしてみます。以下、たわ言モードですので、どうぞよろしくお願いします。
ニトロペン
今日、何気なく過去の記事を整理していたら、この投稿が目にとまった。これから書くのは、過去記事の焼き直しだ。
ニトロペンは、言わずと知れた心臓の命綱。心臓発作が起きた時、舌下に入れて服用するものだ。以前ボクは、これを持ち歩いていた。ボクにとって、こいつは苦い想い出の薬である。
曖昧な記憶だが、この薬は使用期限が短かかった。きっと薬としての使命があまりにも重大過ぎるので、そうなっていたのだろう。
ボクが断パチ・スロを始めたのが、2004年2月2日である。断パチ・スロを開始して今日で、6101日が経過した。もう16年過ぎるが、おそらくこのニトロペンもその頃、医師に処方してもらったものだ。よく見ると使用期限が2005年9月と記されている。
あの頃ボクは、毎日のようにパチ屋でスロットしていた。いつ倒れてもいいように、カメラマンベストの胸ポケットにニトロペンを忍ばせて…。
パチ・スロへの依存は命がけ
ギャンブルに依存すると、いろいろなものを失う。金と時間はまず間違いないだろう。それと信用もがた落ちだ。
ところが意外なことに、健康について無頓着な人が多い。だが実際、人が思っている以上に、パチ屋通いは健康を蝕むのだ。
ボクの場合は、耳鳴に頭痛、肩こり・手のしびれがとにかく酷かった。パニック障害にもなってしまった。今になってつくづく思うが、パチ・スロへの依存は命がけなのである。
あなた死にますよ
ボクは今までに2度、パチ屋から救急車で運ばれたことがある。1度目に搬送された大阪西成区の病院の処置室では、アル中で行き倒れになった汗臭いオッサンの横に寝かされ、その強烈な匂いにえづきながら点滴を受けた。
2度目に運ばれた堺市内の病院では、若い医師からこう吐き捨てられた。
「あなた そんなことしてたら死にますよ」
あの医師はボクがパチ屋で倒れたときのことを話すと、軽蔑に満ちた顔で確かにそう言った。
だがあの時のボクは、安定剤を注射され病院のベッドで仰向きになりながら、こう考えていた。
「打ってたあの台 どうなっただろ?」
少なくともあの頃のボクは、医師の「死にますよ」という言葉よりも、自分が回していたマシンの方が気になっていたのだ。(続く)