パチ・スロと貧困 その5

2最近気づくこと

最近、パチ・スロ依存でお困りの方と接していて、ふと感じることがある。それは依存する年齢層と依存の対象が、以前と少し違ってきていることだ。

もっとも私の場合、接したりお話を伺えるのは相談者さんに限るので、ちゃんとした統計を取っているわけでもない。それと当たり前のことだが、実際にホールでどのような変化が起きているかについても知りようがない。だから半分は私の想像だとお考えいただきたい。

私自身、今までに手紙・面談・メールなどで、多くの相談を受けてきた。相談者は、パチ・スロへの依存でお困りの方が殆どだ。圧倒的多数を占めるパチ・スロ依存だが、最近の傾向として次のことを感じる。

高齢者の依存が増えた

掲示板においてもメールなどの相談においても、真っ先に感じるのは依存者の年齢構成が中高齢者に偏ってきたということである。その大きな理由として挙げられるのが、以前の記事で書かせていただいたように若者のパチ屋離れである。

その次に挙げられるのが、スロットをやる年齢層が高くなったことだろう。驚くべきことに、中高齢者の相談者さんの半数以上がスロットへの依存なのである。これは以前には無かった現象である。

相談者さんに「なぜスロットなんですか?」と聞くと、告知が簡単になったことを一番に挙げる人が多い。つまりペカりジャンキーというわけだ。

最近のスロットは告知機能を備えた物が多い。目押しも簡単になり、いろいろな面で敷居が低くなった。ジャグラーという機種があちこちのホールに置かれるようになってから、特にその傾向が強い。

言うまでもないが、我が国は高齢化真っ盛りである。パチ・スロ業界もあの手この手で、高齢者から搾り取ろうと躍起になっているのである。

スロットの依存が増えた

依存の相談数は、最初の頃(2008年から2009年くらい)パチンコが多かったように感じる。
だが最近では逆転して、スロット依存の相談が増えてきている。先ほども述べたが、これは高齢者がスロットをやる機会が多くなったことが大きな原因だろう。

合わせて、それまではスロットなど見向きもしなかった主婦層でもスロットに依存する人が増えた。これも大きな原因といえる。

私が生まれて初めてスロットマシンを見た時、こう感じたことを思い出す。

「あのようなバクチに手を出すようになったらおしまいだ」

今考えると、パチンコに依存していた自分が最もらしくそう考えていたこと自体滑稽だが、あの時の私は、何の根拠も無く適当にマシンの前に座り、マシンにコインを放り込む人たちを見て直感的にそう思った。「パチンコなら釘を見れば、出るかどうかわかる。でもスロットは、何を根拠に機械を選ぶんだ?」と考えたのである。

今考えると、当時からスロットという遊戯は、パチンコ以上に依存性が高かったのである。私の予感は的中していたことになる。

ここで大切なことが一つ有る。それは、「パチンコに早打ちはないが、スロットは早打ちできる」ということである。簡単にいえば、ハマっている人ほどやられ方が半端でないということである。

回転率の早さから、パチスロという遊戯は、特に貧困と結びつきが深いのだ。(続く)