持ち家って、実際どうなの?

2メディア執筆のご報告

住宅ローンのポータルサイトであるなびなび住宅ローンへ記事を寄稿させていただきました。運営会社 株式会社エイチームフィナジー

ワンランク上のマイホームを実現する方法

ここで自己紹介として書かせていただいていますが、私は自ら引越を16回、URなどの賃貸入居3回、新築入居3回を経験するなどし、マイホームに関しては人一倍思い入れが強いです。

そういった経験上、賃貸の良いところも持ち家の良いところもよく心得ているつもりです。

家を持つのは人生の無駄なのか?

最近世に流行っているのが、「無駄な物を無くして生きていこう」という提案です。何が無駄かといえば、それは家の中にある要らない衣服だったり日常品だったりするのですが、そういった物ばかりではなく「お金に対しても無駄なことを無くそう」という意見も数多く聞かれるようになってきました。

特に長期間固定費がかかる物について否定的な意見が多く、そういった物の中で住宅や車については一番のやり玉になっているような気がします。試しにGOOGLEで「家 無駄」と検索するだけで、検索候補が次のようにズラリと並びます。(約 128,000,000 件)

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今話題の「コロナウイルス」と検索したときに出る検索結果が約 678,000,000 件ですから、この128,000,000 件という検索結果は、実のところ恐るべき多さです。それほどまでに、家を持つことに関して不安や否定的な意見を持つ方が多いということでしょう。

ところがこの私はこれまでの経験から、人生最後の選択として昨年に一軒家を新築しました。その理由についてですが、「一軒家に住み続ける方が、安心安全に楽しく生き続けることができる」と判断したからです。

限られた人生の中で

確かにコスト面を考えるならば、持ち家の方が後々の負担になる場合が多いです。例えば次のような要素については、建てる前に考えておかねば後々後悔する原因になる可能性が高いです。

  • 広い庭
  • 広い敷地
  • 見栄え重視の家
  • 老後を考えない間取り
  • 2階建て住宅
  • メンテ周期が短い住宅
  • 断熱性能に不安がある家
  • ランニングコストが多い家
  • ☆命の節約にならない家

例えばですが、敷地百坪の二階建、庭が広く端正な造りの和風建築、外構は土塀造りで趣のある住まいといった、いわゆる豪邸を建てたとします。

当初、私もそういった家に住むことに憧れていたのですが、年齢と共に考えが変わりました。自分自身の体力に自信が無くなったからです。

私は経験上知っていますが、広い庭を維持するためには庭師さんに入って貰うための費用が別途必要となります。2階建て住宅は老後に2階を利用しなくなるリスクがあり、それを克服するための工夫が必要となります。

和風の外壁も魅力ですが災害やメンテ周期を考えると、そういった趣も切り捨てざるを得ません。それに、いくら見栄えが良くても、断熱性能が低く冬の寒さや夏の暑さをもろに受ける住宅も困ります。

特に大切と考えたのが、「命の節約につながる家」かどうかという点でした。現在の家はそういった面で検討を重ねてハウスメーカーを決め、新築しました。

そういったことが功を奏して私は、昨年の10月末から今日まで殆ど家の中では長袖のシャツ1枚もしくは半袖のポロシャツ1枚で過ごしてきました。驚いたことに私自身、基礎体温が1.1度ほど上がりました。家内も私も、引っ越してから一度も風邪を引いたことがありません。

命の節約になる家

「持ち家は無駄」と言う方の気持ちはよく分かります。なぜなら私自身、賃貸の快適さを何度も経験する一方で、持ち家の悲劇も何度か経験してきたからです。マンションの購入では手痛い失敗をやらかしています。

ですが、どんなに快適な賃貸住宅に住んでも、「ここで一生暮らしたい」と思わなかったことも事実です。もっともこのあたりの価値観は人それぞれだと思います。私の場合、持ち家の魅力が賃貸の身軽さを上回ったというだけのことでしょう。

ただし賃貸にせよ持ち家にせよ、常に命の不安を感じる家に住み続けるのはお勧めできません。時に大きな不安材料といえるのが、冬のヒートショックと夏の熱中症でしょう。

コストを意識して生きることは勿論大切なのですが、命の節約にならない家に住むというのでは本末転倒だと思います。

もしもあなたが転居や新築をお考えならば、賃貸にせよ持ち家にせよ、まずご自分と家族の命と安全について考えてみられればいかがでしょう。(奥井 隆)

奥井 隆
奥井 隆
2 市民団体 ギャンブル依存症克服支援サイトSAGS 代表
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