私が タバコに見放された理由
私は16年前喫煙者だった。なぜやめたのか今になって考えると、気付くことがいろいろと有る。やめた理由は一つでは無い。
- 健康面での不安
- 体調不良
- 周囲からのすすめ
- 断パチンコ・スロット
自分のことで申し訳ないが、断煙した一番大きな理由は「体調不良」である。タバコを吸うと、しばしば脈が飛んだ。脈が飛び始めると、急に息が苦しくなるのである。慌てて手首に触れてみると、途切れ途切れになっていたことがしばしばあった。しゃっくりが止まらないこともよくあった。
脈が飛び、頭痛に悩まされ、何かしらの体調不良が起きる。これは吸いたくても吸えない状況だ。恥ずかしい話だが、私はドクターストップがかかって禁煙しなければならなくなったわけである。いってみれば、タバコから「お前のように軟弱な奴は吸うな」と言われたも同然である。
だが他の断煙者さんたちの話を聞くと、少し事情が違う。体調不良などの自覚症状が無くても、断煙された方が多い。本当に頭が下がる思いである。
年々減り続ける喫煙者
喫煙率が年々低下している。以下、厚生労働省の最新タバコ事情より引用。
>たばこ産業の「2018年全国たばこ喫煙者率調査」によると、成人男性の平均喫煙率は27.8%でした。 これは、昭和40年以降のピーク時(昭和41年)の 83.7%と比較すると、約50年間で56ポイント減少したことになります。
>年代別にみると、急激な喫煙率の減少傾向が見られる60歳以上は21.3%ですが、30歳代から50歳代はまだ35%前後を推移しており、一番高い年代は40歳代で35.5%でした。
>成人男性の喫煙率は、減少し続けていますが、諸外国と比べると、未だ高い状況にあり、約1400万人が喫煙していると推定されます。
>これに対し、成人女性の平均喫煙率は8.7%であり、ピーク時(昭和41年)より漸減しているものの、ほぼ横ばいといった状況です。 喫煙率が一番高い年代は40歳代の13.6%、最低は60歳以上の5.4%です。
男性に限っていえば、昭和41年の喫煙率が84パーセント近くあったというのも驚きだが、この50年で56パーセントも喫煙率が下がったというのも驚愕の数字である。
年代別に見ると喫煙率の落ち方が一番顕著なのは60歳代、いわゆる高齢者の予備軍だが、その理由は殆ど健康面で何らかの制約が出ているからであろう。だが特筆すべきなのは、その次に喫煙率低下が著しいのが20歳代という若年層ということだ。
確かに最近の若い人は、あまりタバコを吸わなくなった。
喫煙率は 今後も減り続ける
さて話を喫煙率の低下に戻すが、ここまで喫煙率が下がった理由とは何なのか?
勿論、健康被害についてのアピールは大きな要素だ。だが原因は、それだけではないように私は感じる。
副流煙など、吸わない人の健康被害について世論が高まったからだろうか? 勿論それも要素としては大きいだろうが、それだけでもないようだ。価格が上昇しようが、喫煙場所がどんどんと狭くなろうが、タバコを吸う人は吸うのである。
ここで喫煙者にとって、大きな改革があったことを忘れてはならない。
ここ数年のことを考えてみると、タバコの価格は値上がりを続けている。その一方で2008年には、TASPOという制度が導入されたのである。この制度ができてから、自動販売機からタバコを購入するためには、カードを登録しなければならなくなった。
この制度が導入され、未成年者はタバコを購入するのが著しく困難になった。私は喫煙率低下に一番貢献したのがTASPOだと確信している。
私もそうだったが、最初にタバコに手を出すのは中高生の頃だ。興味本位で吸い始める、大人のまねをして格好をつける、というケースが多いのだろう。
だがこれだけ喫煙率が低下し、「吸わない大人」が日常的になり、しかも自販機での購入も叶わないとなれば、若年層の喫煙率が落ちて当然だ。
そして、吸わない若者が親の世代になり、自分たちの子供に吸わない日常を見せるようになれば、まずます若年層の喫煙率は減っていくことが予想されるのである。
断言しても良いが、これからもずっと喫煙率は下がり続けるということだ。先に引用したグラフの曲線を見ると、10年後には喫煙者の数が限りなくゼロに近づくような感じさえ受ける。
ここでいよいよ本題に入りたい。パチンコとスロットをする人も、ここ数年減り続けている。なぜなのだろうか? (続く)