ひふみ②(私のターニングポイントとは)

2・大きな衝動を2度くぐり抜け

「でも行ってしまったら、ここに来た意味がなくなってしまう!」、そう私は考えました。なぜなら私は、1度でも行ってしまったら、間違いなく歯止めが効かなくなることを知っていたからです。

だから、なんとか耐えました。しかしながらそれから2週間後、今度は給料日を挿んで長期の連休が始まりました。この時もかなり危なかったですが、何とかやり過ごせました。

私の場合、幸いなことに大きな衝動はこの2回のみでした。ですが衝動が大きかっただけに、乗り切った時の自信が大きかったのだと思います。不思議なもので、衝動を乗り切って時間が経つと、パチンコとスロットへの関心が失せ始め、だんだん行く気もなくなっていきました。

・私がSAGSに参加した理由

ここで私がSAGSに参加した理由について、少しだけお話しします。

あの頃私は、ちょくちょくネットでパチンコ依存について調べていました。ギャンブル依存症の存在は既に知っていましたが、内心では「自分一人だけが、異常な性格なのではないか?」などと疑心暗鬼でいたからです。

そんなとき、たまたまSAGSの掲示板を見つけました。そこでいろいろな方の書き込みを見たり、過去に遡って読んだりしました。

するとそこには、壮絶ともいえる経験をされている方が大勢いらっしゃいました。私は、初めて「苦しんでいるのは、自分一人ではない」と知りました。

通常のサイトなら見るだけだったのですが、私は引き寄せられるようにSAGSに飛び込んだのです…。

(続く)

奥井 隆
奥井 隆
2 市民団体 ギャンブル依存症克服支援サイトSAGS 代表
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