・ 復元計画は リスト作りから
さて前回の投稿で私は、「あなた自身を復元すること」をお勧めいたしました。では具体的に、復元とはどういったことなのでしょうか?
まずは、「あなた自身がパチンコとスロットするために、切り捨ててしまったものが何だったのか?」思い出してみてください。これは先の投稿でも例として書きましたが、以下のようなものだと思います。「パチ・スロするために…」に続くフレーズです。(例 パチ・スロするために、果たせなかった資格への挑戦)
- やめた趣味
- 諦めた昇進試験
- できないままのスキルアップ
- 無くした読書する時間
- 放り出した習い事
- 切り捨てた お付きあい
- 手伝えない家事
- 手抜きしている育児
- 挑戦できない「素材からの料理」
- 断ったボランティア
- 放置している 家や部屋の片付け
- やれなくなったスポーツ
あくまでこれらは例なのですが、ようはあなた自身で次のような項目に分類してリストを作ってみられれば良いと思います。おそらくですが、かなり多くのことに思い当たられるはずです。
- 仕事
- 家事
- 育児
- 趣味
- スポーツ
- 人間関係
・あなた自身のオリジナル・リストを作る
こういったリストを作るとき、一つ忘れてはならないことがあります。それは、「手抜きしないで、とことん白い紙に書き尽くす」ということです。どんな些細なことでも良いので、本当に最後の最後まで考え抜いて具体的に書き出してみてください。
具体的にとは、どういうことか? 簡単にいえば、あなた自身のオリジナル・リストを作るのです。その際、何か思いついたことがあれば、どんな些細なことでもよいのでメモとして書き加えておいてください。次の作業をするときに、そういった情報は必ず役に立ちます。次の例を参考にしていただけたらと思います。
- (誤) お付きあいしなくなった友達
- (正) 最近では連絡さえしなくなった、鈴木君 山村さん(テニスの仲間・ガーデニングの友人)
- (正) 年賀状さえ出していない、佐藤先生、吉田さん(中学校の同窓・大学のゼミ友)
- (誤) 荒れている家の中
- (正) 全く掃除していないキッチン(汚れっぱなしの床・冷蔵庫の中)
- (正)魔窟になっている押し入れ(整理しないといけないアルバム・ウエスになる衣類)
- (正)半分物置になっている寝室(積みっぱなしの本・タンスに仕舞っていない衣類)
「とことん具体的に、思いつくもの全てを出し尽くす」といった手法を「ブレインダンプ」と呼びますが、マインドマップと同じように物事を解決する時に必須の作業であるといえましょう。
このようにして出来上がったリストを前にすると、「これから、何をすべきか」がしっかりと見えることでしょう。実際にここまでで、復元のためにすべき作業の半分は終わったとさえいえるのです。
なぜならリストを作成する過程があなたに、「実際に起きている問題が何か?」いろいろと考える機会を与えてくれたからです。
こういった作業が必須なのは、生じている問題を具体化することによってより詳しい情報を得る一方、反省しながら今後の対策を立てやすい状況を作り出せるからです。
いくら復元する計画を立てたとしても、実現できなければ全く意味がありません。ここで一番大切なのは、いかにして実行していくかということです。そのために最も有効な方法は、「着手しやすいように情報を整理し、実行に向けて準備する」ということなのです。(続く)