克服のルール その2

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・いつやめるのか? いつまでやめるのか?

さて、この問いに対する答えですが、ギャンブルというものは、いつやめるの がベストなのでしょうか? ちょくちょく相談者さんやSAGSへの参加者さんが「明日からやめます」とおっしゃるのを見かけます。ですが私はこれまでに、 「明日からやめます」と言って、やめられた人を見たことがありません。

ギャンブルは、未来にやめられるような代物ではありません。某予備校の宣伝ではないですが、やめるタイミングに「今」以外の選択肢はありません。今やろうとしない人は、一生やらないという覚悟がなく、自身の依存に対する自覚も乏しい場合が多いです。

勿論、「いつまでやめるのか?」という質問への答えは、「一生」ということになります。ですがもう一ついえば、私はあなたに、過去に遡ってやめていただきたいと思うのです。

これまでしていたギャンブルのことを思い出すのはやめ、過去に失ったお金のことはすべて忘れ、やったせいで失ってしまった時間を慈しんでください。ここはとても重要な部分なので、繰り返しておきましょう。

・これまでしていたギャンブルのことを思い出すのはやめ、過去に失ったお金のことはすべて忘れ、やったせいで失ってしまった時間を慈しんでください。

失ったお金を取りもどそうと考えるのは良くないですが、失った時間を取り戻そうと思って頑張るのは素晴らしいことです。一方で、これまでに積み重ねたギャンブルとのしがらみを、時間を稼ぐことで消し去っていくことは、克服するうえでとても重要です。

・依存の自覚は 必須要素

それでは、あなたはギャンブルを、どのようにやめるべきなのでしょうか? あなたの克服につながるやめ方は、限られています。ちゃんとした根拠のないやめ方は、長続きしないばかりか問題解決の糸口にさえ辿り着けなくなる可能性が高いのです。

克服につながるやめ方とは、先にお話させていただいた「稼いだ時間と稼げていない時間」とも関係があります。最も大切なのは、あなたが「どういった意思を持ってやめ続けているか?」ということです。

ここで一つあなたに、大切なことをお聞きしたいと思います。あなたは、ご自分がギャンブルしてはならない理由に納得しておられますか? もう一ついえば、あなたはご自分がギャンブル依存症であると、認めておられるでしょうか?

これは別の言い方をすれば、「ちゃんと自覚しているのか?」ということです。それと、「一生断つ覚悟ができているか?」ということでもあります。やめるという気持ちがぐらつくのは、ちゃんとした覚悟と自覚がないからです。

本当にやめる為に必要なのは、「自分がやめねばならない理由を、ちゃんと受け入れる」ということです。そして、「自らの依存を自覚し、一生やらない覚悟を決める」ことだといえるでしょう。自らがギャンブル依存症であることを自覚し、一生やらないと覚悟するのは、依存を克服するための必須要素なのです。

勿論、先に書きました通り、やめるタイミングに今以外の選択はありません。それ以外の心意気でやめることができるほど、ギャンブル依存症は甘いものではないからです。

まとめますと、「あなたは自分自身が依存であると自覚し、一生行かない覚悟を決め、直ちにやめねばならない」ということです。これが、ギャンブル依存症を克服するために必要な「最低限のルール」なのです。

そして、おそらくですが、それ以外に克服の入り口などないのです。(続く)