コロナウイルスが男女の出会いを奪っている

2コロナウイルスは 種の淘汰なのか

コロナウイルスが蔓延し、世界中の人たちが様々な面で制約を受けて生活している。

ある人は仕事ができず、ある人は趣味を続けることができず、ある人は日常品の買い出しにさえ満足に行けず、堪え忍んで生活している。

専門家はそういった状態を経済の停滞と呼んだり景気の後退といったり、未曾有の不況と呼んだりしているわけである。オリンピックが開催されないことに絶望している人たちも居る。

だが実際はそれどころではなく、もっと重大な事態が起きている。それは、感染が広がっている地域において、男女の出会いが殆ど無くなっているということである。これは何を意味するのか?

誰かが、「コロナウイルスは人減らしなのでは無いか」と言っていたのを聞いたが、少なくとも自粛期間について一定数の男女の出会いが停止し、少なくともその間における人間の生殖活動も止まることになるわけだ。今の状況ならば、結婚式はしばらくお預けというカップルも多いことだろう。

例えば婚活として行われる行事などは、3密に該当するので殆どが自粛の対象だ。ソーシャルディスタンスといわれる間合いについても、およそ男女が仲良くなれる距離では無い。

つまりウイルスによるこういった行動の制約は、事実上、人類の生存数を減らしていることに他ならない。未来になって各国で人口ピラミッドによる年齢別人口構成図が示されたとき、一連の騒動があった時期は出生率が激減しているはずである。

ウイルスは何の目的で生きているのか

医学の専門家が、「ウイルスを作り出してきたのは高等生物であり、その正体は実のところそういった生物が産みだした染色体に含まれる遺伝子だ」と話されているのを聞いた。以下、青山学院大学教授・生物学者の福岡伸一氏の話を引用しながら書いてみたい。

教授によると、「高等生物がウイルスを淘汰せずに温存しているのは、ウイルスのおかげで進化のスピードが劇的に速まる」ということらしい。

「なぜそんなことをするのか。それはおそらくウイルスこそが進化を加速してくれるからだ。親から子に遺伝する情報は垂直方向にしか伝わらない。しかしウイルスのような存在があれば、情報は水平方向に、場合によっては種を超えてさえ伝達しうる」(青山学院大学教授・生物学者の福岡伸一氏)

ひょっとしたら今回のコロナウイルスというものは、人間が増えすぎたせいで個体の淘汰に向けて動き始めたのかも知れない。もしもそうならば、それは少子高齢化どころの話では無い。このウイルスは確実に生殖に制限をかけ、人類のスピードに待ったをかけたのである。

いずれ自粛ムードが収まれば、自然と様々な制約が解かれ始め、ソーシャルディスタンスも従来通りになっていくと考えられる。だがそうなっていく過程で、このウイルスは高齢者の命を重点的に脅かし、弱い者を淘汰し続けることになるだろう。

生物は自らの意思で進化しているとは考えにくい。進化については、おそらく我々の手が届かない部分で「何らかの大きなベクトル」が操作されているのである。

このウイルスが世に登場してから、まだ半年ばかりしかたっていない。それにもかかわらず、我々の生き方は大きく変化した。テレワークが整備され始め、自動車メーカーがマスクを製造したり大手音響機器メーカーが人工呼吸器を生産したりできるまでになった。

そういった事実を進化とは呼べないかも知れないが、少なくとも人類にとっては大きな進歩である。おそらくだが、これを機会に医学も大きく躍進することだろう。

生物が何の目的で存在し、また何の目的のために進化し、そしてどこへ向かうのかは誰も知らない。だが、ちゃんとした結果を得られないまま増えすぎた個体が、これまでどういった運命を辿ってきたかについては、地球の歴史が証明済みである。

そして今、我々人類もそういった「淘汰という試練」を経て結果を出そうとしているのかも知れないのだ。

アメリカのシンクタンクが指摘しているようにに、今回の新型コロナウイルスの蔓延は数年間にわたり、人類の個体数が激減する可能性まである。我々人類が、地球上から消え去っていく個体にならないよう願いたいものだ。(奥井 隆)