金の恨みの晴らし方

2・「避けて 見捨てる」が最良の方法だが

ここでは「金の恨みの晴らし方」などといった、強烈な書き方をしましたが、実際にはギャンブルで募った恨みや憎しみを晴らす方法など存在しません。なぜなら金銭的なことに限っていうならば、ギャンブルに対しギャンブルでリベンジするのが不可能だからです。

恨みを晴らしたければ、これまでにあなたが経験したことを生かして、今後の糧にするのが最良の方法です。ここで大切なことは、決してリベンジしてはならないということです。あなたはリベンジ(Revenge)でなく、アボイド(避ける)しアバンダン(見捨てる)するべきなのです。ここは頭文字(Avoid Abandon)を取って、AAと覚えておいてください。

例えば、あなたがギャンブルしなくなってギャンブル業界に金が流れ込まなくなれば、業界はありがたい顧客を一人失うことになります。あなたがお子様にパチンコやスロットの危険性についてちゃんと教えてあげれば、業界は有望な見込み客を失うことでしょう。あなたがギャンブルすることを避けギャンブルを見捨て、身近な人たちにその恐ろしさを説くことで、活路は見いだされるのです。

とはいえ積年の恨みといいましょうか、それまでに経験してきた金銭にまつわる悔しさや憎しみは、そうそう簡単に晴れないかもしれません。また、そういった感情が燻り続けているせいで、いつ何時リベンジしたいという欲求が起きないとも限りません、ここはちゃんと、金銭に対する感情をリセットしておく必要があるように思います。

・感情のリセットとは

金銭に対する感情とはいいますが、まさか儲かった金に対して文句を言う人は居ないわけで、ようは「負けて失った金」に対する未練と恨みと憎しみが交錯しているといった状況でしょう。また、幾度となく痛い目に遭っているにもかかわらず、たまたま勝った時のことを思い出してしまうという賭博による洗脳ともいえます。

ここで問題となるのが、「失った金への未練」や「あてにできない金への期待感」といったマインドだと思われる方も居られるでしょう。ですが、実際は違います。失った金に対する未練を払拭するために大切なことは、そういった金を取り戻せないと頭の中にたたき込むのではなく、実際に取り戻せなくする必要があるということです。また、ギャンブルで金を得ることは不可能だと信じ込むよりも、現実に得ることを不可能にしてしまえば良いということです。

つまり、失ったという事実と失った金額を忘却することはできなくても、「取り戻せない」現実を突きつけられれば良いということになります。また、ギャンブルで金を得るのは当てにできないと思い込むよりも、増やせない状況を作り上げれば良いのです。

このあたり、ちょっとわかりにくいかも知れませんが、「取り戻せない 増やせない」と心に焼き付けようと努力するのではなく、「取り戻せなくする 増やせなくする」ことが必要だということです。

考えてみれば、取り戻そうとすることにせよ、あてにするということにせよ、それは本人の気持ちなのです。気持ちを変えようというのはかなり難儀なもので、大きな手間と多くの時間が必要となります。そればかりか、実際にはできるかどうか分からないと言っても決して過言ではないと思います。

では、鉄壁に「取り戻せない 当てにできない」といった環境を作り上げるにはどうすれば良いのでしょうか? 答えは一つです。(続く)