東京ロックダウンは なぜなされなかったか

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予定通りの緊急事態期間延長だが

COVID-19による緊急事態宣言が出されて、今日で1ヶ月が経過した。そんな状況の中で一昨日に緊急事態宣言延長が各メディアを通じて示唆され、今夜予定通りに安倍総理大臣の記者会見の中で正式に期間延長がアナウンスされた。

感染者数 ダントツの東京都…だが

このような状況の中、私は一つの疑問を呈している。それは、「なぜ東京をもっと早くロックダウンしなかったのか?」というものである。ハッキリと申し上げるならば、現時点で感染が終息に向かっていない地域は東京を含む一都3県と北海道であり、東京都の新規感染者数は群を抜いている。

現在、福岡県においては新型コロナウイルスの新規感染者数がゼロになっている。大阪府においても愛知県においても、新規感染者数は既に「枯れ始めた」といってよい。

そういった中で今夜、日本における全地域を対象とする期間延長宣言がなされ、落胆した方も多かったのではないだろうか。

東京ロックダウンがなされない理由とは

このような状況の中、「なぜ東京をロックダウンしないのか?」 また、「なぜもっと早くに、ロックダウンしなかったのか?」と慰問を呈する人が多いことは頷けることである。なぜ東京ロックダウンは、なされなかったのだろうか?

その一番の理由とは、おそらく認識の甘さである。だがこの理由は、まだまだ許される範囲内である。

ここで私が考えてしまうのは、政治や全ての文化の中心となっている東京をロックダウンすることによって東京の機能が足踏みし、後々、他の都市に後れを取ってしまうことに懸念するといった力が働いたのではないかということだ。つまり首都東京としての、「メンツ」である。

例えば、東京がロックダウンされたなら、東京の子供達は他の地域に住む子供達よりも教育的に後れを取ることになるのである。

政治的に考えるならば、オリンピックが開催される都市にここまでのダメージがあったということが、内外に広まることになるだろう。

もっとも、これは私自身の想像であって、事実とは異なるかも知れない。このあたりについては、読者の想像にお任せしたい。

曖昧な延長宣言の意味

そういったことから考えるならば、今日の安倍総理による期間延長宣言は自然な流れだった。ひとことで言えば、「延長はしますが、詳細は不明です」という曖昧な内容だったからだ。

また今日の状況を考えるならば、そういった選択しかなかったようにも感じられる。だが、国全体の利益を考えるのであれば、もう少しましな選択が有ったように感じたことも事実である

確かに皇居がある首都をロックダウンしてしまうのは忍びない。このことは常々、私も感じていることである。しかしながら京都には「御所」という宮家代々のシェルターがあるのだ。

メンツよりも国益

これは私の考えだが、今は国家のメンツよりも国民全体の安全と利益を優先するべき時ではないだろうか?

安全と利益とは相反することのようにも見えるが、決してそうばかりともいえないだろう。国益とは、決してメンツの代償ではないのである。

国益とは、国民一人一人の生産性を高めることであり、未来に通じる力を養うことなのである。そういったことを考えるならば東京ロックダウンは、まだ遅すぎる選択肢では無いと私は考えてしまう。

他の地域の再生を重視するならば、現時点での東京ロックダウンは、まだ検討の余地があるのではないか?

さて、あなたのご意見はどうだろうか。(奥井 隆)