我慢から 諦めへ(断1ヶ月への道のり)

2

・断開始1週間~1ヶ月は鬼門

ここから、断ギャンブル達成期間ごとの変化と効果について書いていきたいと思います。言うまでもありませんが、やめてから日が浅ければ浅いほど不安定な要素が多く脱落しやすいものです。

SAGSにおいても、新規参加者さんのうち半数以上が参加して1週間以内に姿を消します。その理由としてはいくつか考えられますが、代表的な物について書いておきます。

  1. 本気でやめる気が無いのに、参加しちゃった
  2. 参加したものの、実は覚悟できてないんだなぁ・・・
  3. 人間関係が苦手なんだなぁ
  4. 新しいことをするのは、イヤだなぁ
  5. 自分を変えることに、抵抗があるんだよね・・・
  6. 参加して早々、スリップしちゃった
  7. 実は、そこまで切実に考えていないんだよね~

以上のような理由で1週間以内に姿を消す人が半分以上です。半年定着する方は、およそ3分の1くらいではないでしょうか。

つまり、克服の入り口に辿り着いたとしても、そこで躓き姿を消す方が大半を占めるということです。入り口に着いても門の中に入らずして姿を消す人。入ろうと思ってはいるが、簡単に諦めてしまう人。入ってもいないのに、入ったと勘違いしている人。入ったものの、なかなかスタートを切れない人・・・。実に様々な方がおられます。

実際のところ、最初の1ヶ月というのは最難関であり鬼門といってよいでしょう。

・1ヶ月達成の意味とは


ここで、先の章で書いた内容から抜粋してみます。私は「克服までの4STEPとは」で次のように書きました。

  • STEP1 我慢:断開始から、およそ1ヶ月
  • STEP2 諦め:1ヶ月から、1年間くらいまで
  • STEP3 行かない日が習慣化:1年から3年
  • STEP4 克服:断開始から3年経過

これらの項目に次の項目を重ねてみると、断達成期間ごとの変化と効果がわかりやすくなると思います。

  • 無我夢中の1週間
  • 我慢我慢の1ヶ月
  • 諦め始める3ヶ月
  • 薄日差すのが6ヶ月
  • 遠くまで来た1ヶ年
  • 新しい世界の3ヶ年

このように1週間から1ヶ月というのは、無心になって我慢し続ける期間だということです。そして、一番苦しい期間だといえるでしょう。時間を持て余し、衝動に襲われ、行きたいという「渇き」が渦を巻く時期です。

ですがこの時期を乗り越えるということは、大きな区切りです。新たな世界へ入っていくということです。私はかねがね、「1ヶ月達成できる人なら、必ず克服できます」と申し上げていますが、それには理由があります。なぜなら、たった1ヶ月といえど、その間には決して避けることができない試練がいくつか待っているからです。

例えば1ヶ月の間には、最低でも4回の週末が来ます。必ず1回の給料日を挿みます。週末というのは、会社員にとってかなり強力な誘惑です。給料日に、まとめてお小遣いをもらう方も多いことでしょう。時間的にも金銭的にも、1ヶ月を乗り越えるというのは、かなりの大仕事なのです。

専業の主婦にとって1ヶ月乗り越えるのは、もっと大変かもしれません。なにしろ一家の財布を預かっているのですから、お金を手放すわけにはいきません。しかも有り余る時間を持っているというのが、専業主婦の泣き所です。常に存在する誘惑に打ち勝ち、無事に1ヶ月を達成するということは、大きな試練を乗り越えたということです。

またそれ以外でも、1ヶ月というのは馴染みのホールや誘惑と、なかなか縁が切れない時期でもあります。一方で、失ったお金への執着が、一番に燃えたぎっている頃でもあります。1ヶ月を達成するということは、未練と誘惑と渇き、そして「取りもどしたい!」という疼きと戦うことなのです。

このように断を志す人が最初の1ヶ月を乗り切るというのは、いわば新たな変化への挑戦ともいえるでしょう。ここで大切なことは、ここを乗り越えてこそ、我慢が諦めに変わっていく下地が出来ていくということです。(続く)