ギャンブル依存症を予防する方法について、説明させていただきます。
Q ギャンブル依存症になるのを予防する方法は、あるのですか?
A 予防という言葉は、二通り解釈があると思います。
そのうちの一つは、「自分が依存しないために実行すべきこと」です。そしてもう一つは、「自分に関係のある人を ギャンブル依存症にしない」ということです。
依存していない人であれば、安易にギャンブルに手を出さないということが最も大切です。ギャンブルすることを勧めてくる人がいたら断る勇気を持つというのが、一番の予防法でしょう。
他には、自分が好みのキャラなどがパチンコ機やスロット機になったとき、そういった誘惑や宣伝などに耳を塞ぐ工夫と努力も必要となるでしょう。
ギャンブル未体験者というのは、やったとたんに依存する可能性を持つ人たちなので、特に注意が必要です。後年になって私も気付きましたが、ギャンブルやゲームをしても得られるものは少ないです。やらないで済むのであれば、やらないというのが一番良い選択です。
それと、もしもあなたが依存症ギャンブラーならば、どのようなことがあっても周囲の人たちにギャンブルを勧めないことです。
日本におけるアルコール依存者数が、およそ109万人~230万人(飲酒人口6000万人)、ギャンブルへの依存者は500万人~600万人(ギャンブル人口2500万人)であるといわれますから、ギャンブルへの依存率がいかに高いかよくわかると思います。(日本の成人人口は1億230万人)
あなたが犯した過ちを、他の人たちに繰り返させてはなりません。
Q 子供たちには、どう接すればよいのでしょうか?
A もしもあなたが依存症ギャンブラーで自らの依存に苦しんでいるのなら、自分の子供たちにギャンブルを勧めることはないと思います。
あなたが、依存症ギャンブラーに手を焼く家族であるならば、尚更でしょう。
ところが現代社会は、公共の電波を使ってギャンブルを宣伝することが許されています。新聞の折り込みチラシも大きな問題です…。
SAGSとしては、参加者さんたちにお子様への禁ギャンブル教育をお勧めします。特に最近のパチンコ・スロットは、やめにくく出来ています。注意が必要だと思います。
Q それでは、子供たちにゲームをさせるのは問題ないのでしょうか?
A 非公式ではありますが、SAGSはゲーム依存についてもいくつか相談を受けています。
近年、ゲーム依存は大きな社会問題になりつつあります。特に問題があるのは、過激な手法や攻撃で相手を倒すRPGや、やめにくく課金にまで手を染めやすいソーシャルゲームなどです。
ゲーム内においてプレイヤーは常に正しい存在なので、相手を倒したり暴力を振るったりすることを反省する機会は、ないに等しいです。そういった行動パターン・スタンスは、日常生活においても攻撃的な人格を形成したり人格低下を招いたりします。
ゲームはギャンブルではないといっても、依存すれば課金問題や勤労・学習意欲の低下など、ギャンブル依存症と同じような問題を引き起こす可能性が高く注意が必要です。
SAGSは依存症ギャンブラーに対し、ゲームセンターに立ち入らないよう勧めています。その理由としては、フェイク(:幻 ギャンブルの予備軍的なゲーム)といえるパチンコ機やスロット機が有るうえに、賭博の入り口ともいえるゲーム機なども設置されているからです。
そういったマシンやゲームを楽しむ子供たちが依存しやすくなるのは、当然でしょう。