ギャンブル依存症克服への第一歩といえる、「依存の自覚」について説明いたします。
Q 依存を自覚することが大切だと、聞きました…。
A ギャンブル依存症問題を解決するために一番大切なこと、そして不可欠なこと、それは、「本人が 心からやめようと思っていること」と「本人が自ら 依存していると自覚すること」なのです。
これら2つのことができていない人は、おそらくどのような方法で問題解決に向かっても、叶うことはないでしょう。
病気になった人が、「治したい」「自分は病気だ」と思わない限り、治療を始めないのと同じことです。
Q 私はこれまで数々の問題を起こしてきましたが、いまだに自分が依存しているとは考えられないのです…。
A 我々は掲示板を運営していますが、自らの依存を「ちゃんと」自覚している参加者さんは少ないと感じています。
依存の自覚への入り口は、殆どの場合が借金や一家離散などの深刻な問題が生じることなのです。つまり、問題の原因が自分であると感じることが、第一歩といえます。
ギャンブル依存症の知識が乏しくとも、「自分は ギャンブルすると問題を起こす人間である」と認識し、やめるために努力することができればよいのではないでしょうか?
Q 自覚するために、有効な方法などはないのですか?
A いくつかあります。SAGSでは、次の2つの方法をお勧めしています。
第1の方法は、それまでに自分が起こしてきた問題について、ちゃんと認識し認めるということです。
考えるだけではなく、実際に書き出してみましょう。そうすることで、問題の大きさが明らかになります。素直に反省することもできます。
その際は、ギャンブルで失ったお金の総額と、これまでの借入額を計算して記すことも大切です。
第2の方法は、自分がギャンブルしてもよい人間かどうか、自分自身でとことん考え抜くということです。
「自分がパチンコしてよい理由」と「してはならない理由」を、それぞれ思いつく限り書き出してみましょう。手抜きせず、とことん書き出してみてください。
あなたが背負ってきた過去や起こしてきた問題と照らし合わせて書くと、一層効果があるでしょう。