メディアがパチンコを叩き始めた理由

2状況一変 パチ屋叩きが始まった

コロナウイルスが蔓延し、「法律に基づく緊急事態宣言」が出されて2週間がたった。

出された当初、休業自粛をいわれていたのが夜の飲食業やゲームセンター・カラオケ店などだったが、その中にパチンコ店は含まれていなかった。

おそらくだが、この記事をご覧になっているあなたもお気づきだったはずだ。「なんでパチ屋が、対象になっていないんだ?」と憤られた方も多かっただろう。

だが4月19日になって東京都の小池知事がいわゆる「法律に基づく休業要請」を出すと、状況は一変した。世間がよってたかって、パチ屋を叩き始めたのである。

大手パチンコ店はそれ以前に

そういった変化が起きる前に、私は一つのことに気付いた。というよりは、何やら違和感を感じたのである。それは、マスコミがパチ屋叩きを始める前に大手パチンコ店が、こぞって営業を自粛し始めたことである。

実際はそれまでNHKで営業自粛について報じるとき、番組の自粛要請する業種一覧の中に「パチンコ店」と書かれているにもかかわらず、アナウンサーがパチンコという文字だけ読み上げなかったという笑うべき珍事もあった。

ところが今週に入って状況が様変わりした。営業自粛リストの中にあるパチンコ店をメディアがこぞって報道し始め、まるでそれに同調するかのように各自治体の長が営業自粛しない店舗は店名を公表すると脅し始めたのだ。実際、あまりにも手際が良すぎるタイミングである。

大手パチンコ店とメディア、そして政治家との間に何があったのかは、読者さんの想像にお任せしておく。

パチ屋は3密で無いという戯れ言

コロナウイルスが問題化し始め、ネットでは営業し続けているパチンコ店への批判が加速していた。一方でメディアはパチンコ店という文字さえ出さずに沈黙を貫いていた。

コメンテーターの関口宏氏が、「パチンコって濃厚接触になるでしょ」と言っただけで、業界筋からは猛反発が起きた。とあるパチンコ店の設計業務に就いた人物は、パチンコ店は空間として3密に当たらないと反対意見を述べ、業界への偏見だと猛反発した。

ホリエモンこと堀江貴文氏は、「私はパチンコ屋とか行きませんけど、タバコ煙害対策で換気は良い、人と対面して座らない等三密ではないと思います」と今週になって話していたが、それは正しくない。

いかに空間が確保され空調が整備されていたとしても、パチンコは長時間、しかも人が並んで座り続けるという遊戯である。隣の人のクシャミがエアロゾルとなって漂う可能性が有るし、もちろんだが、瞬間的にそれを吸い込んでしまうリスクだってあるのだ。

致命的と言えるのが、貸し玉と貸しコインの存在である。もしも業界の人が、「定期的に洗浄していますから」と言ったとしても、疑わしい限りである。それに、玉やコインは洗浄できても、パチンコ機やスロットマシンの内部まで消毒洗浄することは、ほぼ不可能だろう。

今、我々にできる選択とは、ただ一つだと思う。安全は全てに優先する。だが、命を守るということは、安全以上に優先されるべきことなのである。

あなたは、スベらないように。(奥井 隆)